いまやマーケティング理論は企業などの営利団体だけではなく、非営利団体でも活用されている
例えば少子化が進み学生が減少傾向にある大学などは、オープンキャンパスを行ったり、大学教員が高校で授業を行うなどマーケティング理論に沿った活動をしている
マーケティング先進国のアメリカでは芸能人や政治家向けのマーケティングコンサルタントまでいる
さらに社会全体の利益へ対応するマーケティング理論も新たに生まれている
今までの一人一人に対する顧客ニーズへ応じることが必ずしも社会全体の利益へ貢献するとは限らない
例えばタバコは愛煙家にとってストレス解消などに一役買っているが、一方で周囲の人へ副流煙の害を及ぼしてしまう
タバコだけではなく見た目にこだわり過ぎた過剰包装は使用後は適切に処理されなければゴミとなって環境への悪影響を及ぼしかねない
このように環境汚染や資源不足などの問題が大きく取り上げられるようになって従来のマーケティングに限界が見え始めた
そこで新しいマーケティング理論が提唱されるようになった
ソサエタル・マーケティング
ソサエタルマーケティングの考え方は直接的な顧客のニーズだけではなく社会全体の幸福を維持・向上させながら顧客価値を創造・伝達・説得させようとする事である
つまりマーケティングを展開する際に①企業利益②顧客満足③社会の幸福の3つのバランスを取りながら操作をしなければならない(従来のマーケティングは①と②だけ見ていた)
これからの時代は倫理的問題や企業に対する社会的責任は大きな課題となっている中でソサエタルマーケテイングの考え方はより求められることになるだろう